体育祭を休まなきゃいけない事情があるときや、ちょっと気が進まないと感じるとき「友だちに嫌われたらどうしよう」や「授業の成績に関係あるのかな?」と心配になることもあると思います。
この記事では、体育祭を休むときの伝え方や、参加するかどうかを決めるポイントをくわしく説明します。
友だちとの関係や成績への影響についても、できるだけわかりやすくまとめました。
体育祭を前にしてひとりで悩んでいる人の力になれたらうれしいです。
体育祭を休むと嫌われるって本当?
体育祭を休んだからといって、急に友だちから嫌われることはまずありません。
もし、「なんだか冷たくされたかも…」と感じても、それは体育祭を休んだことが原因とは限りません。
むしろ、体育祭を理由に関係が悪くなるようなら、その関係はもともと浅かったのかもしれません。
本当に大切な友だちは、休んだことよりも体調や気持ちのほうを心配してくれるはずです。
クラスメイトだって、体育祭を休んだからといって仲間外れにするようなことはほとんどありません。
体育祭を休むときに考えておきたいこと
体育祭をお休みする場合は、いくつか事前に準備しておくと安心です。
- どうして休むのか、その理由をはっきりさせておくこと
- 学校には誰がどのタイミングで伝えるか決めておくこと
- 保護者にきちんと相談しておくこと
- 仲の良い友だちには、前もってやさしく伝えておくこと
- 欠席が成績に関係あるかどうかを確認しておくこと
このあたりを事前に考えておくだけで、当日も少し気持ちが楽になると思います。
体育祭を休んだら迷惑になるの?
体育祭では、チームで動く競技やリレーなどがありますよね。
そのせいで「休んだらみんなに迷惑をかけるのでは」と不安になる人もいると思います。
でも実は、運動が得意な人が追加で出られるのがうれしいという場合もあります。
「この種目も出てみたかった!」という人が代わりに参加してくれることもあるんです。
自分が思っているほど、まわりは気にしていないということも少なくありません。
体育祭を休んで後悔することはある?
後悔するかどうかは、人それぞれです。
大切なのは、「なんで休みたいのか」「本当に休むべきか」を自分の中ではっきりさせておくことです。
高校によっては、体育祭が1回しかないという場合もあります。
そんなときに休んでしまうと、「結局一度も出られなかったな…」という思いがあとから出てくるかもしれません。
でも、自分でしっかり考えて出した答えなら、たとえあとで「ちょっと後悔したかも」と思っても、それが次の選択に役立ちます。
体育祭を休むときの理由や伝え方は?
体育祭にどうしても出られないときは、体調がよくない場合や気持ちの面で参加がつらい場合など、人によって理由はさまざまです。
どんな理由でも、まずは学校に連絡する必要があります。
保護者から電話してもらわなければならない学校もあるので、先に相談しておきましょう。
親が理解してくれれば話は早いですが、なかには本当の気持ちを言いづらいと感じることもあるかもしれません。
ここでは、「休みたい」と思っている人が少しでも気持ちを整理できるよう、よくある理由をいくつか紹介します。
運動が苦手で不安なとき
「体育祭に出たくない」と思う理由の中でも多いのが、運動が苦手というものです。
いくら頑張っても、体の動きや速さにはどうしても個人差があります。
過去に遅かったことで笑われた経験があると、それがトラウマになってしまうこともありますよね。
そんな思いを抱えながら無理して出るよりも、自分を守る選択として休むというのもひとつの考え方です。
行事そのものがつらいと感じるとき
学校行事がもともと好きではないという人もいます。
クラス全体で盛り上がる雰囲気が苦手だったり、「みんなで協力しよう」という空気が合わないと感じる人もいるでしょう。
仲の良い友だちがいないと、気まずさや孤独感も強くなってしまいます。
そうした気持ちが大きいと、「ひとりで過ごすのはつらい」と思い、休みたいと感じることも自然なことです。
正直、めんどうだと感じるとき
体育祭そのものを「つまらない」「暑いし動きたくない」と思う人もいます。
正直に「面倒くさい」と感じることも悪いことではありません。
ただ、その気持ちのまま休んであとで「自分って逃げたのかな…」と後悔してしまう可能性があるなら、自分の気持ちをしっかり整理してみましょう。
それでも「やっぱり休もう」と決めたなら、自分で決めたことに自信を持つことが大切です。
「これは自分にとって必要な判断だった」と思えるように、自分の気持ちときちんと向き合っておくことが大事です。
やり方1・体調不良を装う
体育祭に出たくない気持ちにはいろいろな理由があると思います。
どうしても出たくないときは、「具合が悪いふりをする」という選択肢もあります。
例えば、「微熱がある」「おなかが痛い」「ちょっと頭が痛い」など、翌日には元気に登校できる程度にしておくと自然です。
いつも真面目に学校に通っている人なら、特に疑われることもないでしょう。
ただし、体調不良を装うことに後ろめたさを感じる人もいるかもしれません。
もし「大丈夫、自分で選んだこと」と思えるなら、この方法も一つの手段です。
やり方2・保健室で休む
体育祭の中に、どうしても出たくない競技が一つあるとき。
全部休むほどではないけど、「この種目だけは本当に無理」と感じることもありますよね。
そんなときは、「少し体調がよくない」と伝えて、保健室で休むのも一つの方法です。
無理して出場するよりも、自分の気持ちを守ることの方が大切です。
体育祭にとりあえず行っただけでも、がんばったと思ってほしいです。
すごく悩んだ末の判断なら、自分を責める必要はありません。
「つらくて仕方がない」と思ったら、保健室に行ってもいいんです。
やり方3・親に思いを伝える
一番理想的なのは、自分の気持ちを親がしっかり理解してくれることです。
でも、思春期の気持ちってなかなか伝わりにくいですよね。
「友だちは楽しそうにしてるのに、自分はそう思えない」
「本当は楽しみたい気持ちもあるけど、どうしても気が進まない」
そんなもどかしさをわかってもらえないのは、つらいと思います。
もし親が理解してくれそうにないときは、無理に話さず、体調不良を理由に休むなどの方法をとるのもありです。
自分を守るための行動をとっていいんです。
体育祭を休んだら成績や単位に影響する?
体育祭を休むときに気になるのが、成績や単位への影響です。
学校によっては、体育祭が体育の授業の一部として見なされていることもあります。
そうなると、出席日数や評価に関係する場合もあるので注意が必要です。
ここでは、中学生と高校生それぞれの立場から、どんな影響があるのかをわかりやすく紹介します。
中学生の場合はどうなる?
中学生は義務教育なので、多少休んでも成績にすぐ影響が出ることはあまりありません。
ただし、高校受験を考えている場合、「欠席日数」が重要になることがあります。
特に受験校によっては「欠席が○日以内」という条件がある場合もあるため、学校を休むこと自体がポイントになります。
体育祭を欠席したこと自体が内申点に大きく響くことは少ないですが、行事に積極的に参加していることも評価対象になることがあります。
将来志望している高校がどんなことを重視しているか、前もって調べておくと安心です。
高校生の場合はどうなる?
高校の場合、体育祭の出席が単位の取得に関係していることがあります。
特に体育やホームルームの出席時間が不足している場合は、注意が必要です。
欠席が続いたり、評価が低めのときに体育祭を休んでしまうと、進級や卒業に影響することも考えられます。
ただし、病気やケガなどのやむを得ない事情があるときは、病院の診断書を提出することで欠席として扱われないこともあります。
学校によってルールは違うので、気になる場合は先生に確認しておきましょう。
無理をせず、自分にとって何が一番大事かを考えて判断することが大切です。
まとめ
体育祭を休んだことで人間関係が悪くなることはめったにありません。関係が変わったように感じるときは、他の理由がある可能性もあります。
休む前に確認しておきたいこと
- なぜ休むのかを自分で考えておく
- 学校への連絡方法
- 家族への伝え方
- 友だちへの説明
- 成績に影響が出るかどうか
休んだとしても、競技の種類によっては影響があることもありますが、まわりがそこまで気にしていないことも多いです。
また、体育祭を休んだとしても、 自分と向き合ってよく考えた上で出した答えなら、後悔してもそれは経験として次に生かせます。
体育祭を休んだ場合の成績や単位は
- 中学生は、内申や欠席日数を意識して、受験校の条件をチェック
- 高校生は、単位取得に関わる可能性があるため、事前に先生に確認を
体育祭をどうするか悩んでいるなら、まずは自分の気持ちを大切にしてください。
無理せず、自分にとって納得できる選択ができるといいですね。