体育祭のチアリーダーに立候補するには、ただ「やりたい」だけではなく、自分の想いをしっかり伝えることが大切です。
学校行事の中でも体育祭は、クラス全体の協力や団結が問われる大きなイベントです。
その中でチアは、応援を通じて仲間を励まし、盛り上げ、全体を支える重要なポジションです。
「なぜチアになりたいのか?」「自分に何ができるのか?」という問いに、自分なりの答えを用意することで、選ばれるチャンスも高まります。
この記事では、体育祭のチアに立候補する人が、どんな志望動機を書けばよいかを具体的に紹介します。
実際の例文や構成のポイント、面接での伝え方まで、しっかりカバーしています。
「やってみたい気持ちはあるけど、うまく言葉にできない」と悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてください。
自分の想いが相手に伝わるような、心に響く志望理由を一緒に考えていきましょう。
体育祭チアの志望理由に何を書けばいい?
志望理由で伝えるべき3つのポイント
・なぜチアをやりたいと思ったのかという動機。たとえば「応援が好き」「人を元気づけたい」「体育祭に積極的に関わりたい」といった、自分の気持ちを素直に書くことが大切です。
・自分がチアに向いていると思う理由や強み。たとえば「笑顔に自信がある」「声が大きい」「周りをよく見て動ける」など、具体的な長所や経験を挙げると伝わりやすくなります。
・クラスや学校にどんな貢献をしたいかという意欲。自分がチアとしてどのような役割を果たし、どのようにクラスを盛り上げたいのか、将来のイメージを交えて伝えると説得力が増します。
書き出しで悩んだときの考え方
・これまでの体育祭の思い出をふり返る。楽しかった場面、感動した場面を思い出し、その中にヒントを見つけましょう。
・友達や先輩に憧れた体験を書く。去年のチアの先輩の姿がかっこよかった、友達が頑張っているのを見て自分もやってみたくなった、など憧れの気持ちを出すのも効果的です。
・応援されてうれしかった経験をもとに考える。自分が応援されたときにどんな気持ちになったかを思い出し、「今度は自分が誰かを応援する番だ」と考えると、自然な動機につながります。
・学校生活の中で「もっとこうだったらいいな」と感じたことにヒントを得る。体育祭の盛り上がりをもっと高めたいと思った経験なども、立派な志望理由になります。
体育祭チアの志望理由|例文と解説
応援が好きという気持ちを伝えるパターン
例文:
小学校の頃から友達の試合や発表会を見に行き、大きな声で「がんばれ!」と声援を送ってきました。応援することで相手が笑顔になったり、やる気を出してくれるのを見ると、自分も元気をもらえた気がします。
今年の体育祭では、今までの経験を活かして、自分の声と笑顔でクラスを元気にしたいと思いました。
そして、応援の力でクラス全体の雰囲気を明るくし、一人ひとりの頑張りを引き出せるような存在になりたいと思い、チアに応募しました。
クラスのために頑張りたいという想いを伝えるパターン
例文:
私は応援係として、声かけや明るい態度でクラスの雰囲気を盛り上げ、全員が前向きな気持ちで競技に取り組めるようにしたいと考えています。
また、困っている友達に声をかけたり、緊張している人を励ましたりすることで、クラス全体がまとまっていけるような空気をつくりたいと思います。
応援を通じて、みんなが「このクラスでよかった」と思える体育祭にしたいです。
自分を成長させたいという視点の例文
例文:
しかし、このままではいけないと感じ、自分を変えるきっかけとしてチアに挑戦したいと思いました。
チアはみんなの前で堂々と声を出したり、明るい表情で動く役割なので、最初は不安もありますが、だからこそ成長できると思います。練習や本番の経験を通じて、自信を持って行動できるようになり、将来のさまざまな場面でも積極的に話せるようになりたいと考えています。
チアの活動を通じて、自分自身をもっと前向きに変えていきたいです。
志望理由書の基本的な書き方
書く順番と構成を整理しよう
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志望した理由(なぜやりたいと思ったか)
自分がどのような気持ちやきっかけでチアをやってみたいと思ったのかを、具体的なエピソードを交えて書くと説得力が増します。たとえば、過去にチアを見て感動した経験や、応援されたときのうれしい気持ちなどがよい例です。 -
自分の強み(どんなことができるか)
自分にしかない長所や特徴を伝える部分です。声の大きさ、笑顔、積極性、協調性、リーダーシップなど、チアに役立ちそうな能力や経験を挙げ、それがどうチアの役割に活かせるかをつなげて説明します。 -
貢献したいこと(チアとして何をしたいか)
自分がチアの一員としてどのような働きをしたいのか、チームやクラスにどう貢献したいのかを明確に書きます。たとえば、「全員を盛り上げる存在になりたい」「クラスの雰囲気を明るくしたい」「応援の声で仲間に勇気を与えたい」など、目的意識を持って表現しましょう。
自己PRと志望理由の違いに注意
・志望理由=その役割に応募した動機。なぜそのポジションに挑戦したいのかという思いや背景を示す部分です。
・自己PR=自分の性格や特技のアピール。普段の行動や考え方、努力していることなどを通じて、自分の良さを伝える場面です。
※志望理由の中に自然な形で自己PRを盛り込むと、説得力が増して印象に残りやすくなります。たとえば、「人前で話すのが得意なので、チアとして堂々と声を出せます」など、動機と強みを関連づけて述べましょう。
面接で志望理由をうまく伝えるコツ
よく聞かれる質問とその答え方の例
・「なぜチアをやりたいのですか?」
→「応援を通じてクラスを盛り上げたいからです。自分が元気に声を出すことで、仲間が前向きな気持ちになれるようにしたいと考えました。自分自身も誰かに応援されて勇気をもらった経験があり、今度は自分がその立場になって、みんなの力になりたいと思いました。」
・「どんなチアになりたいですか?」
→「周りをよく見て、みんなが安心してついてこられるチアになりたいです。明るく元気な態度を大切にしながら、困っている人や緊張している人にはそっと声をかけられるような存在を目指しています。また、練習のときからしっかり声を出してチームを引っ張れるようになりたいです。」
緊張せずに気持ちを伝えるための準備
・何度も声に出して練習する。文章を丸暗記するよりも、自分の言葉で話せるように要点を整理しておくと安心です。
・友達に聞いてもらう。家族や友達の前で何度か練習すると、人前で話す感覚に慣れやすくなります。
・面接前に深呼吸をする。ゆっくり息を吸って吐くだけで、緊張を和らげて心を落ち着ける効果があります。
・前日に鏡を見ながら練習する。表情や姿勢を確認しながら練習することで、本番で自信を持って話しやすくなります。
体育祭チアで得られる経験と魅力とは?
団結力や達成感が生まれる瞬間
・みんなで声をそろえて応援する一体感。体育祭の会場にクラス全員の声が響く瞬間は、今までにない連帯感が生まれます。その場にいるだけで「一緒に頑張っている」という気持ちが伝わり、自然と笑顔が広がります。
・練習を重ねた結果が本番で出せたときの達成感。何度も失敗した応援の振りや掛け声が本番でぴったり決まったときの感動は、努力してきたからこそ味わえるものです。その瞬間、クラスメイトとの絆がより強くなり、自信にもつながります。
・準備段階での協力や工夫を通じて、目標に向かって進む過程も大きな学びになります。みんなでアイデアを出し合って応援内容を決める経験は、団結力だけでなく創造力や責任感も育てます。
仲間と支え合う喜びを伝えよう
・仲間と励まし合いながら乗り越える経験。失敗して落ち込んだ仲間に声をかけたり、緊張している人を励ましたりすることで、互いの存在のありがたさを実感できます。
・互いの頑張りを認め合うことの大切さ。練習や本番を通して、仲間の努力に気づき、感謝や称賛の気持ちを伝える場面が増えていきます。そうしたやりとりは、信頼関係を深めるきっかけになります。
・たとえ意見がぶつかることがあっても、一緒に乗り越えた先には大きな達成感と仲間意識が残ります。協力することの意味や人との関わり方を、体験を通じて学べることがチアの魅力の一つです。
まとめ
体育祭のチアは、ただ応援するだけでなく、クラスをまとめ、盛り上げる大切な役割です。
志望理由では、自分の想いと、どんな風に貢献したいかを具体的に伝えることが大切です。
人前で話すのが苦手でも、挑戦する気持ちがあることがしっかり伝われば、それが大きな魅力になります。