学校の部活動では、役割分担がつきものです。
特に「副部長」というポジションは、部活の雰囲気や運営に大きく関わってきます。
これから副部長を選ぶときや、自分がその役を任されたとき、「どんな人が副部長に向いているのか」と気になる方も多いのではないでしょうか。
実際、副部長には向いている人の共通点があります。
私も高校・大学の部活動でサブリーダーの立場を経験しましたが、思っていた以上に大切な役目であると感じました。
自分が信頼される存在になれるよう、日々工夫を重ねてきたのも事実です。
そこで今回は、副部長を選ぶ立場の人、副部長に就いたばかりの人、これから副部長を目指す人、そして副部長と関わるすべての人に向けて、「こんな人が副部長にぴったり!」という特徴をご紹介します。
部活で信頼される副部長になるには?大切にしたい5つの力
副部長にはどんな人が向いているのでしょうか。
上手にプレーできることや、人前で指導できる力があることだけが必要というわけではありません。
副部長として求められるポイントは、もっといろいろあります。
もし今の自分にその力がないと感じていても心配しないでください。
役割を通して少しずつ身につけていければ、それで十分です。
周りをしっかり支えられる人
副部長に一番大事なのは、まわりの人を手助けする力だと私は感じました。
部長だって、全部が得意なわけではありませんし、一人で背負いきれないこともあります。
そんなときに、「ここは任せて」と動ける人がそばにいると、チームの雰囲気もよくなります。
部長と副部長が協力し合う関係でいることが、部活をスムーズにまわすカギになります。
状況を見て考え、きちんと伝えられる人
時には、自分の考えをはっきり伝えなければならない場面もあります。
メンバーの調子や相手チームの様子を見て、出場メンバーを考えたり、提案したりします。
部長がつまずいているときは、一緒に練習して励ましたりもします。
そのためには、チームのことをよく知っておく必要がありますし、自分の言葉でしっかり話す力も欠かせません。
先生や監督の話をしっかり理解して、それをメンバーに伝える橋渡し役になることも、副部長として大事な役目です。
気づきと思いやりを持てる人
メンバーがなにか悩んでいそうなとき、さりげなく声をかけたり、「部長には言いにくい」と思っていることを代わりに伝えたり、そんな役目も副部長にはあります。
みんなが楽しく、安心して活動できるように気を配るのも、副部長の大事な役割です。
「この人に相談したいな」「この人がいてくれると心強いな」と思ってもらえる副部長を目指せるといいですね。
自分から動ける力がある
「副部長なのだからリーダーっぽくなくていいのでは?」と思うかもしれませんが、実は場面によっては周りを引っ張る力がとても大切になります。
たとえば、部長が体調を崩してお休みのとき。
そういうときに「今日は私がまとめるね」と前に出るのは、副部長の出番です。
部長が長い間休んだ間は、副部長が練習をまわしたり声をかけたりしながら、なんとかみんなで乗り切る必要があります。
最初は不安もあるかもしれませんが、まじめに取り組んで、堂々と行動しているうちに、気がつけばみんなが自然と協力してくれるようになっていきます。
みんなが頼りたくなるような行動ができると、副部長としても信頼されるようになりますよ。
コツコツ続ける力がある
すごい結果を出していなくても、毎日しっかり部活に取り組んでいる人は、ちゃんと見てもらえているものです。
もちろん、体調が悪い日は無理しなくて大丈夫。
でも、ふだんから体調管理を心がけて、できるだけ休まず練習に参加することは、簡単なようで案外むずかしいです。
私が副部長に選ばれたとき、周りには私よりもずっと上手な人がたくさんいました。
けれど、ほとんど練習を休まずに来ていたのは私でした。
その姿を見て、「任せられる」と思ってもらえたのかもしれません。
地道な努力を続ける姿勢は、上達に時間がかかっている人にも勇気を与えるものです。
自分の頑張りに自信を持ってくださいね。
副部長に選ばれる人がよく任される仕事って?
副部長になると、自然と任される仕事もいろいろ出てきます。
練習だけでなく、部活動をスムーズにまわすための裏方的な役割も多くなります。
「頑張ってくれて助かる!」と思ってもらえるような動き方を知っておきましょう。
練習内容を一緒に考える
部長と話し合いながら、その日の練習メニューを考えることもあります。
どのメンバーが何を得意としているのか、どこに苦手意識があるのかをよく見てアドバイスできると、「やっぱり副部長に向いているな」と思ってもらいやすいです。
雑用や準備をこなす
人数が多い部や、昔からの伝統がある部活動では、細かな準備や作業もいろいろと発生します。
たとえば、合宿のお知らせを作ったり、プリントやしおりをまとめたり、試合のスケジュールを調整したりと、やることはたくさんあります。
顧問の先生が対応することもありますが、自主的に動けると、部活全体がぐっとまとまりやすくなります。
試合の作戦を立てる
「どんな形で試合に挑むか」を考えるのも大切な役目です。
対戦相手の特徴や、自分たちの状態をよく見て作戦を立てることで、勝利に近づくことができます。
考えた通りにうまくいったときの嬉しさは、きっと忘れられません。
部長や監督とも相談しながら、しっかり準備をしていきましょう。
仲間の気持ちをフォローする
気持ちの面でメンバーを支えるのも、副部長にぴったりの役割です。
相談相手になったり、ちょっとした話を聞いてあげたりするだけで、みんなが安心して活動しやすくなります。
ときには一緒に遊びに出かけるのもアリかもしれません。
また、部活の雰囲気を明るくしたり、いいバランスを保ったりするのも、副部長の力が活きる場面です。
部長がしっかり者なら、副部長は楽しい空気を作る役。
逆に、部長がにぎやかなら、副部長が場を引き締める。
そんな風に、お互いの色をうまく使い分けるといいですね。
部内のルールを整える
部の活動がスムーズに進むように、新しいルールを考えたり、今ある決まりを見直したりすることもあります。
みんなに納得して守ってもらうには、「どうしてこのルールが必要なのか」をわかりやすく伝えることが大切です。
注意すべきことがあれば、しっかり伝える勇気も大事な力です。
次のリーダー選びに関わることも
部によっては、今の部長や副部長が、次の学年の後輩たちにバトンを渡す役目を持つこともあります。
そのときは、自分の経験を思い出しながら、「どんな人が向いているか」を考えるとよいですね。
逆に、後輩たちだけで決めるルールの場合は、そっと見守りつつ、相談があったときに寄り添ってあげましょう。
副部長として意識しておきたい3つのこと
副部長を目指している人や、すでに副部長に選ばれて戸惑っている人に向けて、普段から心がけたいことをご紹介します。
「副部長っぽいな」と感じてもらえるような行動が、少しずつ積み重なっていきますよ。
周りに困っている人はいないか気にかける
副部長は、みんなの気持ちに寄り添える人であることが大切です。
特に、「誰にも話せなくて悩んでいる人」がいないか気をつけて見てみましょう。
残念ながら、悩みを一人で抱えて部活をやめてしまう人もいます。
少しでも多くの仲間と一緒に活動できるように、「大丈夫?」と気づける副部長でいられると素敵ですね。
上から目線でアドバイスするのではなく、同じ目線で話を聞くことが大切です。
部活の空気を見渡してみる
なんとなくピリピリしていたり、グループに分かれてしまっていたり、雰囲気が悪くなっていないかも見ておきたいポイントです。
部活には、考え方の違う人もいろいろいます。
レギュラー争いや方針の違いでぶつかることがあるかもしれません。
そういったとき、副部長が間に入って話を聞いたり、必要であれば先生に相談したりすることで、空気を落ち着かせることができます。
どちらかに偏らず、公平な立場で接することを心がけましょう。
自分の体調も大事にする
まわりを気にする役目が多い副部長ですが、自分の健康も忘れずに。
体調を崩してしまうと、誰かの支えになることも難しくなります。
「無理しすぎないこと」も、副部長として長く頑張っていくために大切なことです。
まとめ
- 副部長として頼られる人になるには、まわりを支える力や、状況をよく見て行動する力が大切です。
- 練習の計画を立てたり、部内のルールを調整したり、チームの雰囲気づくりにも関わる役目です。
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日ごろから、メンバーの様子や部活の空気、自分の体調にも目を向けるようにしましょう。
ここまで、副部長としてどんな姿が理想的か、どんな仕事を任されるのか、そして日々大切にしたい考え方についてご紹介しました。
「自分に向いてるかな?」と不安な人もいるかもしれませんが、少しずつ積み上げていけば大丈夫です。
きっとその経験は、将来にもつながる大切な時間になるはずですよ。応援しています!