今では、小学4年生ごろから秋の七草を習う学校も増えてきました。
中学受験を目指すなら、早めに知っておいた方が安心です。
ちょっとややこしく感じる秋の七草も、覚えやすい言葉遊びやリズムのあるフレーズを使えば、あっという間に頭に入ります。
春の七草と比べて、秋の七草はあまり身近に感じないかもしれません。
でも、その背景を知ると、日本の文化や季節のうつろいに深く関わっていることが分かってきます。
この記事では、小学生にもわかりやすい秋の七草の覚え方をいくつか紹介していきます。
覚えるときのヒントは「お好きな服は」という言葉です。
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秋の七草のよくある覚え方
秋の七草は、春の七草ほど知られていないかもしれませんが、覚えやすい方法があります。
「お好きな服は」という言葉を使って覚える方法があります。
- お：オミナエシ
- す：ススキ
- き：キキョウ
- な：ナデシコ
- ふ：フジバカマ
- く：クズ
-
は：ハギ
このように並べてみると、見た目にもリズムにも覚えやすさがあります。
身近な花も多く、例えば「なでしこジャパン」や、お菓子の名前に使われている「萩」など、意外と知っているものが含まれています。
「大きな袴はく」という覚え方もあります。
- お：オミナエシ
- お：オバナ（ススキの別名）
- き：キキョウ
- な：ナデシコ
- はかま：フジバカマ
- は：ハギ
-
く：クズ
オバナはススキの別の呼び方で、こういった豆知識と一緒に覚えると記憶にも残りやすいです。
少しユニークなフレーズ「ハスキーなおふくろ」でも覚えられます。
- は：ハギ
- す：ススキ
- き：キキョウ
- な：ナデシコ
- お：オミナエシ
- ふ：フジバカマ
-
く：クズ
このように、語呂合わせを使えば、秋の七草もぐっと親しみやすくなります。自分に合ったフレーズを見つけて、楽しく覚えてみてください。
秋の七草を短歌のリズムで楽しく覚えよう
語呂合わせがしっくりこない場合は、五・七・五・七・七のリズムで覚える方法もおすすめです。
リズムに合わせて並べると、こんな風になります。
五：ハギ・オバナ（ススキ）
七：クズ・フジバカマ
五：オミナエシ
七：ナデシコ・キキョウ
七：あきのななくさ
このようにリズムを意識すると、言葉が自然と頭に残りやすくなります。
春の七草も同じようなリズムで覚えている人が多いかもしれません。
せり、なずな
ごぎょう、はこべら
ほとけのざ
すずな、すずしろ
はるのななくさ
もし春の七草をまだ覚えていなければ、この機会に一緒に覚えてしまうのも良いですね。
何度も声に出したり、心の中で繰り返したりすると、だんだんと自然に覚えられます。
日本語はリズムに乗せて言葉を覚えるのが得意なので、自分に合った方法で楽しく覚えてみてください。
「お好きな服は」のような語呂合わせでも、短歌風のリズムでも、自分が覚えやすいと思うやり方を選びましょう。
秋の七草にはどんな意味があるの？
秋の七草のはじまりは、奈良時代にまとめられた「万葉集」にあります。
この中で、歌人・山上憶良が詠んだ歌に、秋の七草がすべて登場します。
「秋の野に 咲きたる花を指折り(およびをり)かき数ふれば七種(ななくさ)の花」
「萩の花 尾花 葛花 撫子の花 女郎花 また藤袴 朝貌(あさがお)の花」
意味は「秋の野原で咲いている花をひとつずつ数えてみたら七つの花があった」
「ハギ、オバナ（ススキ）、クズ、ナデシコ、オミナエシ、フジバカマ、そしてアサガオ」という感じです。
ここで出てくる「アサガオ」は、今の朝顔ではなく、当時はキキョウのことを指していたと考えられています。
もう1000年以上も前から、秋の七草は日本で大切にされてきたんですね。
秋の七草が見られる季節は？
春の七草は、1月7日に「七草がゆ」として食べる風習があるので覚えやすいですが、秋の七草は食べるものではありません。
花の名前に「秋」とついてはいるものの、見ごろは8月の終わりごろから11月ごろまでと、花の種類によって少しずつ違います。
秋の七草は観賞用？それとも食べられる？
秋の七草は、主に目で楽しむための植物として知られています。
紫や黄色など、秋らしい彩りを持つ花たちは、昔は自然の中で人々の目を楽しませてくれていました。
最近では自然が減ってきて、なかなか見かけなくなってしまいましたが、本来は野山に咲く美しい花々です。
でも、見た目だけでなく、秋の七草には薬としての効果もあります。
たとえば、「葛根湯」に使われているのはクズの根。風邪のひき始めに飲むことが多いですね。
オミナエシやキキョウにも色んな作用があると言われています。
昔の人は、秋に体調を崩しやすい時期だからこそ、これらの草花を使って健康を守ってきたのです。
まとめ
秋の七草はあまり馴染みがないかもしれませんが、覚える方法は意外とたくさんあります。
「お好きな服は」という言葉を使った覚え方や、五・七・五・七・七のリズムで口ずさむ方法など、自分に合ったやり方で覚えてみてください。
中学受験などでも出てくることがあるので、早めに覚えておくと安心です。