中学生や高校生になると、新入生が加わることで、いつの間にか先輩になっていることがあります。
自然と後輩との関わりが増えていく中で、多くの人は後輩から好かれたいと思うものです。
特に部活動に参加している生徒は、多くの後輩と接する機会が多いため、この感情は強いかもしれません。
今回は中学生と高校生の皆さんに向けて、後輩から敬遠されがちな先輩の行動をいくつか紹介します。
ぜひ参考にして、良い関係を築きましょう。
嫌がられる先輩の行動
威張る・偉そうな態度をとる
先輩と後輩の関係は自然と形成されるものですが、中には自分の地位を利用して
- 「先輩だから何をしてもいい」
- 「お前は後輩だから従え」
と威張り散らす人がいます。
後輩も先輩を尊敬し、気を遣う必要がありますが、中学生や高校生の場合、年齢差はわずかで、時間が経てば誰もが先輩の立場になります。
そのため、必要以上に威張る先輩は、周りから面倒だと思われがちで、人間性を疑われることも少なくありません。
過度なからかいをする
先輩が後輩に過度なからかいや無理な要求をすることも、先輩が権力を悪用する一例です。
- 「なんでできないの?」
- 「後輩が先輩の言うことを聞かないなんてどういうこと?」
といった言葉で、後輩に対して無理なことを強いることがあります。
先輩が楽しんでいるつもりでも、本人にとってはつらい経験になることが多いです。
適度なからかいはコミュニケーションを深めることができますが、相手が嫌がるような行動はいじめと同じです。
また、こういった行動は見ている周囲の人にも悪い印象を与え、「つまらない先輩だな」とか「子供っぽい先輩だな」と思われがちです。
他の生徒も「次は自分がターゲットになるかもしれない」と不安を感じ、先輩への敬意が薄れてしまいます。
ですから、先輩として後輩に過度なからかいや無理な要求をしないように心がけましょう。
挨拶を無視する
中学生や高校生の間では、先輩に対する態度や挨拶が重視されます。
後輩が積極的に挨拶をするのに対し、挨拶を無視する先輩もいます。
ただでさえ上下関係がある中で、挨拶を無視することは、人としての基本的なマナーに反します。
挨拶を無視されると、挨拶した側は不快感を持ち、徐々にその人に対して話しかけることも減ってしまいます。
「挨拶すら無視するなら、他のコミュニケーションも無視されるだろう」と思われると、徐々にその先輩は孤立してしまいがちです。
後輩とあまり関わらない
先輩の中には、後輩と積極的に関わる人もいれば、なるべく距離を保ちたがる人もいます。
人には得意不得意があるため、後輩との交流が苦手な先輩もいるのは自然なことです。
しかし、あまりにも後輩と関わらない先輩は、その分、後輩と仲を深めるチャンスが減ります。
後輩は「自分たちが嫌われているのかな?」と感じたり、話しかけにくいと感じることがあります。
その結果、後輩との関係が希薄になり、先輩は好かれることが難しくなるかもしれません。
後輩の意見を尊重しない
先輩として経験があることで、ついつい後輩の意見を聞かずに自分の考えを押し付けてしまうことがあります。
特に部活動では「去年はこうやっていた」「昔からの伝統だから」という理由で、新しいアイデアや改善案を却下してしまう場面が見られます。
しかし、時代は常に変化しており、新しい視点や発想が組織を成長させることも多いものです。
後輩の意見に耳を傾け、良いアイデアには「それいいね!やってみよう」と前向きに反応できる先輩は、チームの雰囲気を良くし、後輩からの信頼も厚くなります。
相談しやすい環境づくりを心がける
後輩が悩みを抱えていても、威圧的な先輩には相談しづらいものです。
「こんなことで相談したら笑われるかも」と思わせないよう、日頃から話しやすい雰囲気づくりを心がけましょう。
例えば、「最近どう?」と声をかけたり、困っている様子の後輩がいたら「何かあった?」と優しく尋ねるなど、小さな心遣いが大切です。
後輩が安心して相談できる先輩は、自然と尊敬され、慕われる存在になります。
また、自分も完璧ではないことを認め、時には「先輩だけど、これがわからないんだよね」と弱みを見せることも、後輩との距離を縮めるきっかけになります。
こういった配慮が、学校生活や部活動の中で良好な人間関係を築く基盤となるでしょう。
まとめ
以上が後輩から敬遠されがちな先輩の特徴です。
先輩になると、つい権威を振るってしまったり、上から目線になってしまうこともありますが、これらの行動は後輩からの反感を買いやすいです。
後輩との交流では、自分が先輩であっても、平等に接することを心がけると良い関係が築けるでしょう。