学校の先生に怒られて、なんだか心がモヤモヤしたことってありませんか?
小学生や中学生の頃に、先生のきつい口調にびっくりしたことがある人も多いと思います。
その場の空気にのまれてしまい、気持ちが沈んでしまうこともよくありますよね。家に帰っても、ずっと気になってしまうこともありました。
でも、中には先生に怒られても気にしないタイプの子もいます。中には逆に反抗してしまう人もいたりして。
今思うと、まじめな性格の人ほど気にしやすい傾向があるように感じます。「こうしないとダメだ」という思いが強すぎてしまうのかもしれません。まわりが見えなくなったり、冷静になれないのも、そういった気持ちから来ているように思います。
ここでは、先生に怒られて落ち込んでしまった時の対処法をまとめました。ヒントとして、少しでも参考になればうれしいです。
先生に怒られても気にしすぎないためのコツ
先生に怒られても、気持ちを引きずらずに過ごせる方法をいくつかご紹介します。
ちょっと数は多めですが、人によって性格も置かれた状況も違いますよね。
だからこそ、自分に合った方法を見つけてもらえたらうれしいです。
気持ちの切り替え方を見直してみよう
真面目な人ほど、先生に怒られたときに落ち込んでしまいやすいです。
何事にも全力で向き合うのは素晴らしいことですが、全部を真に受けていたらしんどくなってしまいます。
だからこそ、気持ちの逃げ道を持っておくことが大切です。
怒られた言葉ばかりを気にしすぎない
子どものうちは親や先生の言葉に強く影響されやすいものです。
「先生の言うことをちゃんと聞きなさい」と言われて育ったのに、怒られたらすごくショックですよね。
でも、言葉そのものにばかり意識が向いてしまうと、自分自身までダメな人間だと思ってしまいがちです。
怒られた「行動」と「自分の価値」は切り離して考えるようにしましょう。
同じような場面があったら、次は工夫してうまくやればいいのです。
失敗をどうカバーするかを考える
成績を気にするタイプの生徒にとっては、先生に怒られるとすごく気になるものです。
たとえば、忘れ物が続いて注意されたら、落ち込んでしまいますよね。
でも大切なのは、その失敗をどう取り戻すかです。
「以前は忘れ物が多かったけれど、努力して改善し、成績も上がった」といった姿勢は、先生の見る目も変わります。
中学ではとくに3年生の内申点が重視されるのは、そうした成長も評価されるからです。
忘れ物対策をどう工夫したか、さりげなく見せられるとさらに良いですね。
自分が悪いと感じたなら、素直に謝る
怒られてモヤモヤするということは、自分にも悪かったところがあると感じているはずです。
それなら、思い切って謝るのが一番です。
どうしてそういう行動になったのか、これからどう直すかを考えながら、相手の目を見てまっすぐ伝えましょう。
誠実な態度は、相手にもちゃんと伝わります。
まわりと比べすぎない
クラスで怒られると、すごく恥ずかしく感じてしまうこともあります。
とくに気になる人が見ていたら、余計に落ち込んじゃいますよね。
でも、意外と他の人は気にしていないものです。
「自分は自分」と思えるようになると、少しずつ気持ちが楽になります。
信頼している先輩の話を思い出す
真面目な人ほど親の言うことに反発したくなる時期ってありますよね。
そんなときは、話しやすい先輩の体験談が助けになることもあります。
もし、尊敬している先輩も昔先生にすごく怒られていたとしたら、少し安心しませんか?
「そんな先輩も通ってきた道なんだな」と思えば、気持ちが少し軽くなるかもしれません。
「今怒られてよかった」と思ってみる
理不尽でなければ、怒られたことで早く気づけてよかった、と考えるのも1つの方法です。
もしそのまま続けていたら、もっと大きなトラブルになっていたかもしれません。
怒られたおかげで、自分を見直すきっかけになったなら、それは大きな一歩です。
怒られたことがストッパーになってくれたと考えると、前向きになれますよ。
先生の立場に目を向けてみよう
ここでは、少し視点を変えて「先生はどんな気持ちだったのかな?」と考えてみましょう。
怒られた直後は気持ちが落ち着かないかもしれませんが、深呼吸して読み進めてみてくださいね。
どうして先生が怒ったのかを考えてみる
たいていの先生は、なんの理由もなく強い口調で叱ることはありません。
最近は先生も注意の仕方には気を配っています。
だからこそ、怒られたあと少し気持ちが落ち着いたタイミングで「なんで怒られたんだろう?」と振り返ってみましょう。
思い返してみると、何か思い当たることがあるかもしれません。
- 「自分が悪いから怒られたんだ」と思い込みすぎずに、冷静に考えてみましょう。
- もし、どうして怒られたのか分からなかったら、早めに先生に聞いてみるのも大事です。
「嫌われてるのかも…」と思いすぎない
何度も叱られていると、「もしかして先生に嫌われてる?」と感じてしまうこともありますよね。
たとえば、部活で同じことを繰り返して怒られると、「わざと怒られてるのかも」と思ってしまうこともあるかもしれません。
でも実際は、先生はあなたのことが嫌いだから怒っているわけではありません。
怒るという行動は、相手に期待しているからこそ出てくるものでもあります。
だから、「嫌われてるかも」という考えは、なるべく横に置いておきましょう。
怒られたあと、あらためて相談してみる
たとえば、授業中の態度や友達とのトラブルがきっかけで注意されたとき、
「なんで怒られたのか分かったつもりだけど、まだモヤモヤする」なんてこともあるかもしれません。
そんなときは、時間をおいてから先生に聞きに行ってみましょう。
「こう思っていたんですが、どうだったでしょうか」と自分の考えを伝えれば、先生もちゃんと向き合ってくれるはずです。
原因を話すことで、誤解がとけたり、先生の考えが聞けて気持ちが軽くなるかもしれませんよ。
先生はもう気にしていないことが多い
先生に怒られたことをずっと引きずってしまっているかもしれませんが、
実は先生自身はその後の授業や他の生徒への対応で、すでに頭が切り替わっていることがほとんどです。
もし本当に深刻に考えていたら、クラス全体に向けて何か説明があったり、話し合いの場が設けられることもあります。
そうでなければ、あまり気にしなくて大丈夫です。
まわりの人に頼ってみよう
ひとりでなんでも抱え込もうとしなくて大丈夫です。
真面目な人ほど「親には言わないでおこう」「友達に迷惑をかけたくない」と思いがちかもしれませんが、頼ってもいいんです。
誰かが困っていたら助けたくなるのはみんな同じ。だからあなたも、周りの力を借りてみましょう。
友達に話を聞いてもらう
できれば気の合う友達がいいですね。
先生に怒られて落ち込んだ気持ちを、そのまま話してみてください。
「どう思う?」と聞くだけでも気持ちはずっと軽くなります。
たとえ答えが見つからなくても、気持ちに寄り添ってもらえるだけで安心できますよ。
それに、頼られることで友達との信頼も深まるかもしれません。
親に相談してみる
先生に怒られてモヤモヤしたら、親に話してみるのもひとつの手です。
ただ、話したことでさらに怒られそうなときは無理しなくて大丈夫。状況に応じて判断しましょう。
親はあなたの性格もよく分かっているので、ピンポイントで気持ちがラクになるアドバイスをくれることもあります。
話してみると、「そんなことで悩んでたの?」と笑い話になることもありますよ。
前向きになれるドラマや映画を観る
心が落ち込んでいるときは、逆境を乗り越えるストーリーを観るのがおすすめです。
自分と似たような状況から立ち上がった登場人物の姿を見ると、「自分も頑張れるかも」と思えるようになります。
日頃から「きっといい未来が待ってる」と思えるようになれば、怒られた経験も前向きに活かせるはずです。
落ち込んだときに試してほしい気持ちの切り替え方
もし先生に怒られて気持ちが沈んでしまったら、どうやって元気を取り戻せばいいのでしょうか?
ここでは、落ち込んだときに使えるいくつかの方法をご紹介します。
とことん遊んで気分転換する
怒られたことをすぐに真面目に考えようとせず、まずは心のリフレッシュをしてみましょう。
もし仲の良い友達がいれば、思いっきり遊んで笑ってみてください。
たくさん笑うと、気持ちが少し軽くなるものです。
悩んでいると頭の中がぐるぐるして疲れてしまいますが、体を動かして笑うことで気持ちもすっきりします。
まずは「楽しい時間」をつくることが大切です。
話す・書くことで心の整理をする
先生に怒られて落ち込んでいるときは、気持ちがごちゃごちゃになりがちです。
そんなときは、信頼できる友達に話してみたり、ノートに書いてみるのが効果的です。
「なにがつらいのか」「なにがひっかかっているのか」など、言葉にすることで少しずつ自分の気持ちが見えてきます。
また、友達との会話から何気ないヒントや励ましをもらえることもありますよ。
先生の気持ちを知るきっかけを作ってみる
怒られた理由がわからなかったり、先生の表情が怖く見えたりすると、不安になりますよね。
そんなときは、クラスメイトや親に先生の様子を聞いてもらうのも一つの方法です。
もし「先生も怒りすぎたかなって気にしてたよ」と知ったら、きっと気持ちが少しやわらぐはずです。
人間同士だからこそ、感情的になってしまうこともあるということを覚えておきましょう。
無理しすぎず、一度休んでみる
どうしてもつらいときは、「少し休む」と決めるのも大切な選択肢です。
もちろん家庭の事情や状況もあるとは思いますが、「今日は考えるのをやめて、たくさん寝る」と割り切ってみてもいいと思います。
無理にがんばり続けるよりも、一度立ち止まったほうが元気になれることもあります。
「また明日から少しずつ頑張ればいいや」と気持ちをゆるめてみてくださいね。
先生がいつも正しいとは限らないこともある
たまにですが、怒られた理由にまったく心当たりがないという場面に出くわすこともあります。
そういった納得できない理由で怒られたときは、あまり深く気にしなくて大丈夫です。
先生も人間なので、時には感情で言いすぎてしまうこともあります。
理不尽な場面に出くわしたら、「今回は運が悪かった」と軽く受け流すこともひとつの方法です。
怒られてもまったく気にしないタイプの人って?
では、先生に怒られても全然気にしない人は、どんなことを考えているのでしょうか?
そんな人の考え方を少し知ってみると、自分の見方も広がるかもしれません。
怒られても気にしない人の考え方を紹介します。
「うるさいなぁ」「また言ってるよ」
怒られてもイライラしたり、先生のことをうっとおしいと感じてしまう人もいます。
感情的に反応しやすいタイプに多く、強い言葉を返してしまうこともあります。
「なんかウケる」「ムフフ…」
なかには、つい笑ってしまう人もいます。
これは、緊張や不安をごまかすための反応とも言われています。
本人も気づかないうちに、笑いで自分を守っているのかもしれません。
「このままじゃ終われない!」
「次は見返してやる!」と燃えるタイプもいます。
このタイプは負けず嫌いで、怒られたことをバネに努力する傾向があります。
実は一番気にしているけれど、それを行動に変えられる強さを持っているとも言えます。
まとめ
先生に怒られるのは誰にでもあることです。
でも、そのあとにどう向き合うかで気持ちはずいぶん変わってきます。
落ち込んでしまう人もいれば、反発してしまう人もいるでしょう。
どちらにしても、怒られたことをきっかけにして少しでも前に進めたら、それは立派な成長です。
私自身も、大人になってからも怒られることはあります。
でも、そのたびに「次はもっとよくなる」と思って乗り越えてきました。
うまく気持ちを切り替えながら、自分のペースで進んでいきましょう。