将来の夢について書く作文は、学校の宿題としてよく出されるテーマのひとつです。
中でも、パティシエや料理人、ケーキ屋さんといった食に関わる仕事は、女の子に人気が高いですが、男の子の中にも料理の道を目指す人は少なくありません。
「将来はお菓子作りのプロになりたい」
「料理の仕事にあこがれているけど、どう書けばいいのかな?」
「夢を書いた作文の例が見たい」
そんなふうに思っている学生に向けて、この記事では、食の仕事を目指す気持ちをどう表現すればいいかを紹介しています。
なぜ料理の仕事を選んだのか、自分の思いをどう伝えるかなど、実際の作文例も交えながら、わかりやすくまとめています。
作文が苦手だったり、うまく言葉にできないと感じている人は、ぜひ読み進めてみてください。
料理の仕事に向けた夢の書き方ガイド
料理に関する仕事を目指して作文を書くときは、以下の流れでまとめると書きやすくなります。
- なぜその仕事に興味を持ったのか
- その仕事に就いたらどんなことをしたいか
-
夢を実現するために今やっていることやこれからやること
2つ目と3つ目の順番は入れ替えても大丈夫です。
たとえば、「将来パティシエになって、たくさんの人に喜ばれるケーキを作りたい。そのために今は家でもよくお菓子作りをして練習している」といった書き方でもOKです。
自分が書きやすい流れで構いません。
仕事に興味を持ったきっかけを書く
この部分では、料理の世界に興味を持った理由を書きます。
はっきりしたきっかけがある人は、その出来事をそのまま紹介しましょう。
特に思い当たる理由がないと感じたら、次のような例を参考にしても大丈夫です。
パティシエやケーキ屋さんになりたい理由としては、スイーツの見た目の美しさや、食べた時の幸せな気持ちにひかれた、という人も多いです。
性別に関係なく、おしゃれなケーキやかわいいスイーツにワクワクした経験がある人もいるでしょう。
たとえばこんなきっかけがあります。
- 小さい頃からクッキーやケーキ作りが好きだった
- 作ったお菓子を家族が喜んでくれて嬉しかった
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自分が感じた「おいしい」の気持ちを、今度は自分が作る側として誰かに届けたいと思った
料理人やシェフ、板前を目指す理由としてはこんなものもあります。
- 母が病院の調理スタッフとして働いていて、その姿にあこがれた
- 食べることが大好きで、自然と作る方にも興味がわいた
-
おいしい料理を通じて人の気持ちを明るくしたいと考えるようになった
特定のジャンルにひかれた人なら、「和食が好きだから」や「イタリアンをよく食べるから」などのシンプルな動機でも十分です。
また、料理に関するマンガやドラマから影響を受けたというのも立派な理由です。
たとえば、
- 「グランメゾン東京」の登場人物のように、料理で人を笑顔にしたいと思った
-
「信長のシェフ」のストーリーに心を動かされ、自分も挑戦してみたいと思った
まだ若い人なら、
「好きなマンガを見て、料理の楽しさや人に喜ばれるうれしさを知って、シェフになりたいと思った」
という気持ちをそのまま書いても大丈夫です。
夢をかなえるために今できること
パティシエや料理人になるには、どんな準備をすればいいのかを調べてみると、たくさんの情報が見つかります。
とくに高校生以上の人は、実際にどんな勉強や経験が必要なのか、作文にくわしく書いてみるのがおすすめです。
また、作文の文字数が足りないときにも、この話題を少し広げて書くと、内容がまとまりやすくなります。
中学生や小学生なら、次のようなことを書くだけでも十分です。
- 夕ごはん作りを手伝うようにしている
- 家でクッキーやごはんを作るのが好き
-
図書館やネットで、いろいろな国の料理を調べている
もし、将来の目標や「どんなシェフになりたいか」をしっかり書くつもりなら、「どうやってシェフになるか」の説明は省いてもOKです。
将来かなえたい目標や理想の姿
このパートでは、夢がかなったあとの自分について自由に書いてみましょう。
どんなシェフになって、どんなお店を開きたいか、自分の思い描く未来を表現する場所です。
もしアイデアが思いつかないときは、次のような考え方を使ってみてください。
- お客さんが笑顔になってくれるような料理を作る人になりたい
- 見た目もきれいで、食べて感動してもらえるスイーツを作りたい
- 今までにないような、おどろきのある料理を生み出したい
-
子どもからお年寄りまで楽しめるメニューを届けたい
夢の話なので、少しくらい大げさな表現でも大丈夫です。
自分が心から思っていることを、素直な言葉で書くのがいちばん伝わります。
将来パティシエになりたい人のための作文例
この章では、「パティシエになりたい」というテーマにそった作文の見本を紹介します。
内容はパティシエに向けたものですが、料理人やケーキ屋さんを目指す人にも参考になります。
小さいころからお菓子を作るのが大好きで、クッキーやケーキを作っては家族にふるまってきました。
かわいくておいしいスイーツには、人の気持ちを明るくする力があると思います。
自分が作ったお菓子を食べて「おいしい!」と笑ってくれる姿を見ると、本当にうれしくなります。
最初はただの趣味でしたが、だんだん「この道を本気で目指したい」と思うようになりました。
お休みの日はキッチンでシュークリームやマフィンを作るのが楽しみです。
どの順番で混ぜるか、どれくらい焼くかで味が変わることが面白く、もっと上手くなりたいと思うようになりました。
もちろん、プロのパティシエになるにはまだまだ知らないことや足りないことがたくさんあります。
だから将来は製菓の専門学校に通い、しっかりと基礎を身につけたいです。
そして、いろんなお店で働いて経験を積み、いつかは自分のお店を持つのが夢です。
小さくてもいいので、「また来たい」と思ってもらえるような、あたたかいケーキ屋さんをつくりたいです。
この作文では、お菓子作りが好きな気持ちや、夢に向けた行動を自分の言葉でまとめています。
読む人にも、その思いがきっと伝わるはずです。
まとめ
どうでしたか?
「お菓子が好き」「誰かを笑顔にしたい」という思いがあれば、それが作文の立派な理由になります。
あまり難しく考えず、自分の気持ちをそのまま書いてみることが大事です。
この例文をヒントに、自分だけの「将来の夢」を言葉にしてみてくださいね。