「修学旅行から帰ってきたけど、作文にするのがむずかしい…」
「楽しい思い出はたくさんあるけど、それをどう書けばいいのかわからない…」
「実際の例文を見てみたい!」
そんなふうに感じたことはありませんか?
修学旅行は、小学生から高校生までの学校生活の中でも特に印象に残るイベントです。
クラスのみんなと泊まりがけで出かけるこの行事は楽しい反面、帰ったあとは「作文」という宿題が出されることがよくあります。
思い出はたくさんあっても、「何を学んだか」というテーマで書こうとすると、うまく言葉にできないという人も少なくありません。
この記事では、修学旅行での学びをどう表現すればいいのか、そのヒントとなる例文を紹介しています。
作文を書くときの参考にしてみてくださいね。
作文に取りかかる前に、不安をひとつずつ減らしていきましょう。
修学旅行の準備で身につけたこと
修学旅行では現地での体験だけでなく、出発前の準備からいろいろなことを学びます。
学校によっては、行き先の情報を自分たちで調べる課題が出されることもあります。
特に中学生や高校生になると、自由に動ける時間が増えるため、自分たちで計画を立てて行動する場面も多くなります。
高校生の場合、電車やバスを使って観光地をまわることもあり、そうした経験を作文に書くとより伝わりやすくなります。
たとえばこんな力が身につきます。
- ネットでの調べ方を覚えること
- 必要な情報を集める力
- 調べたことをわかりやすくまとめる方法
- 話し合いの中で自分の意見を伝える力
- 乗り物や移動ルートの調べ方
- 調べた内容を紙に見やすく書く練習
- 自分たちで計画を立てる力(段取り力や工夫)
-
調べることそのものを楽しむ気持ち
【例文】
「ここに行ってみたい!」「あっちも楽しそう!」と、みんなでワイワイ相談しました。その結果、京都の金閣寺と清水寺を回ることに決まりました。
どうやって移動するかを調べるために、バスの停留所や時刻をチェックし、誰にでもわかるように表にまとめました。
この準備を通して、友達と協力しながら情報を集めて整理する力が身についたと思います。
修学旅行での係活動の思い出と例文
修学旅行では、ただ観光するだけでなく、クラス全体がスムーズに行動できるよう、それぞれが役割を分担して取り組む場面があります。
どんな係があるかは学校やクラスによって少し違いますが、よくあるものを紹介します。
- リーダー:グループのみんなをまとめて行動を引っぱる役目
- 健康や食事の係:体調チェックや食事のサポートをする係
- 清掃係:使った場所をきれいにする担当
- レク係:みんなが楽しめる遊びやレクリエーションを企画
-
しおり係:旅行の予定表などを作る役割
こういった活動を通して、仲間との協力や自分にできることを考える力が育ちます。
リーダー係の例
はじめは意見をまとめるのがむずかしくて戸惑いましたが、出発前にしっかり話し合いをしたことで、2日目以降はスムーズに動けるようになりました。
この体験から、人の話をよく聞いたり、自分の考えを伝える大切さを学びました。
健康・食事係の例
朝は全員の体温を確認したり、食事前の手洗いを声かけしたりと、細かいことにも気を配りました。
特に風邪やウイルスのことが心配だったので、手指の消毒もこまめに行いました。
みんなが元気に過ごせたのは、こうした小さな気配りの積み重ねだと思います。
人のことを気にかける行動が、旅行の成功につながると実感しました。
清掃係の例
バスや宿の部屋を使ったあと、ゴミが残っていないかを確認するのが主な仕事です。
私はそれだけでなく、道中で見つけたゴミも進んで拾うようにしました。
その結果、最後まで気持ちよく過ごせて、先生からも「よくがんばったね」と声をかけてもらえました。
自分から動くことの大切さや、誰かのために行動することで得られる嬉しさを知りました。
レク係
仲間と話し合いながら考えたゲームやクイズは、笑い声があふれるほど盛り上がりました。
先生方も一緒に楽しんでくれて、とても嬉しかったです。
みんなが笑顔になるよう工夫することの楽しさと、準備することの大切さを感じました。
これからも人を楽しませるようなことに関わっていきたいと思います。
しおり係
スケジュールや部屋割りをわかりやすくまとめるだけでなく、忘れ物がないようにチェックリストもつけました。
そのリストを見て準備がしやすくなったと友達に喜ばれて、自分の工夫が役に立ったことがとても嬉しかったです。
この体験から、先を見て考えることの大切さを学びました。
修学旅行での学び:観光地を歩いて気づいたこと
旅行先では、ただ見て楽しむだけでなく、いろんなことに気づき、考えるきっかけがたくさんあります。
行き先が北海道でも沖縄でも、観光スポットには「なるほど」と思える共通点があります。
ここでは、旅行中に感じたことや学んだことをいくつかご紹介します。
神社・お寺・お城などの歴史ある場所での気づき
- 日本の昔から続く文化の奥深さ
- 大切に守られてきた歴史の重み
- 今とは違う時代の工夫や考え方
-
長い年月を経ても残る建物のすごさ
昔の人たちがどうやって建物を作ったのか、どんな思いを込めていたのか、実際に見て考えることでたくさんの発見があります。
本やインターネットで調べたことをもとに、気づいたことを作文に書くと、より深い内容になります。
例文
高さは約15メートルもあり、顔の幅だけでも3メートルを超えていました。あんなに大きな像を、今のような機械がない時代にどうやって作ったのかと思うと、昔の人の知恵や工夫が本当にすごいと感じました。
見た目の迫力だけでなく、「どうやって作ったのか」ということに目を向けることで、もっと深く歴史を学べたと思います。
アミューズメント施設や動植物とふれあう場所で得た学び
修学旅行では、ディズニーランドやUSJのようなテーマパークだけでなく、地域の動物園や水族館に行くこともあります。
こうした場所では、友達と協力して行動することや、動物や自然について知ることができます。
遊園地では、みんなでどのアトラクションをどう回るか話し合うことで、時間の使い方やチームで動く力が育ちました。
動物園や水族館では、実際に生き物を見ながら、その暮らし方や生き方について学べました。
気になった生き物について調べて、自分の言葉でまとめると、作文にも深みが出てきます。
例文
以前保護されていたカメが命を落とし、そのお腹からたくさんのビニールごみが見つかったという話を聞き、ショックを受けました。
ふだん何気なく使っているプラスチックが、海の生き物を苦しめていることを実感しました。
それ以来、買い物袋を持ち歩いたり、水筒を使ったりして、できるだけごみを減らすように心がけています。
小さなことでも、みんなで意識すれば海や自然を守れると信じています。
体験を通して身につけたこと
修学旅行では、牧場や工場を見学しながら、ものづくりを体験することもあります。
作る楽しさや難しさを知り、自分の手で作ったものの大切さを感じられるよい機会です。
例文
人生で初めて魚をさばくということで、うまくできるか不安でしたが、スタッフの人たちがわかりやすく教えてくれて、無事に完成させることができました。
自宅にその鮭が届いて食べたとき、「自分で作ったものってこんなにうれしいんだ」と驚きました。
家族にも「おいしいね」と言ってもらえて、とても誇らしかったです。
この体験を通じて、手間をかけることの大切さと、ものづくりの楽しさを知ることができました。
修学旅行を通して気づいたこと:まとめの作文例
修学旅行を通じて感じたことをまとめた作文の例を紹介します。
タイトルは「修学旅行で気づいたこと」です。
まず1つ目は、地球の環境について考えるきっかけをもらったことです。
サンシャイン水族館では、気候の変化が原因でペンギンの数が減っていることを知りました。
その話を聞いてから、家ではマイバッグを使うようになり、電気をこまめに消すよう意識しています。
2つ目は、自分たちで行動を計画する大切さです。
ディズニーランドの自由行動の日には、事前にどこをまわるか相談してルートを決めました。
そのおかげで、みんなが行きたかった場所をしっかり楽しめました。
3つ目は、日本の技術のすごさを実感できたことです。
東京スカイツリーに登ったとき、その高さと建物の工夫に驚きました。
見た目の迫力だけでなく、電波塔や観光地としての役割など、たくさんの機能があることを知って、感心しました。
これらの体験はどれも、今の生活に役立つものばかりです。
とくに環境のことや、あらかじめ行動を考える力は、これからも大事にしていきたいと思います。
修学旅行の作文では、いろんな場所で感じたことを組み合わせてまとめると、自分だけの良い内容になります。
もしもっと深く書きたいときは、1つのエピソードを詳しく書いてみるのもおすすめです。
まとめ
修学旅行で得られる学びは、思っているよりもいろいろあります。
「こんなことまで学べるなんて」と驚くような発見もあるかもしれません。
ちょっとした出来事や体験からでも、大切なことに気づくことができます。
このページの内容が、楽しくて伝わる作文を書くヒントになればうれしいです。