部活で後輩のほうが上手だと感じたとき、いろいろな気持ちがわいてくるかもしれません。
特に、自分が先輩なのに…という思いや、後輩の視線が気になって落ち着かないこともあるでしょう。
ここでは、先輩よりも上手な後輩がどんなことを感じているのか、技術面で自信が持てないときの工夫、そして後輩よりできない自分とどう向き合うかについて考えていきます。
部活で先輩が下手だったときに後輩が感じること
部活で先輩の技術があまり高くないと気づいたとき、後輩の心にはいろいろな気持ちが生まれます。
それぞれの気持ちについて、順番に見ていきましょう。
一生懸命な姿に心を打たれる
先輩が上手でなくても、毎日の練習に真剣に取り組んでいる姿に感動する後輩もいます。
たとえば、全力で走ったり、仲間を応援したりする姿勢は、上達しているかどうか以上に大事なことだと感じるのです。
そうした努力の姿勢から、後輩が学べることもたくさんあります。
思っていたイメージと違って戸惑う
上手な先輩を期待していた後輩は、実際に見たときに「えっ、こんな感じなんだ」とがっかりすることがあります。
特に、技のコツやコーチングを頼りにしていた場合、そのギャップに驚くこともあるでしょう。
この経験は、後輩が自分の考え方を見直すきっかけにもなるかもしれません。
「負けたくない」とやる気がわく
先輩より自分のほうができるかも…と思ったとき、負けたくないという気持ちからやる気が出る後輩もいます。
この気持ちは、成長したいという思いにつながり、部活へのモチベーションアップにもなります。
競い合う気持ちは、技術を伸ばすうえでも大きな力になります。
どう接すればいいのか迷う
先輩に対してどう接すればいいのか、正直わからなくなることもあります。
礼儀を大切にしたいけど、技術面では正直頼りない…そんな複雑な気持ちに悩む後輩も少なくありません。
このようなときは、自分がどうしたいのかを少しずつ考えながら、接し方を工夫していく必要があります。
助けたくなる気持ちが生まれる
中には「自分がサポートしてあげたい」と感じる後輩もいます。
苦戦している先輩を見て、自分にできることがあれば力になりたいと思うのです。
このような気持ちは、チームの絆を強くし、お互いを高め合う大切な力になります。
後輩より下手でも気にしなくていいわけ
部活で「自分より後輩のほうが上手かも…」と思うことは、どんな人にも起こりうるものです。
でも、そのことで落ち込んだり気にしすぎたりする必要はありません。
ここでは、その理由をわかりやすく紹介します。
上達のペースはみんな違う
人によって、できるようになるまでのスピードはさまざまです。
すぐに上手になる人もいれば、じっくり時間をかけて伸びる人もいます。
後輩が早く成長しているように見えても、それはその人に合ったペースで進んでいるだけのこと。
大切なのは、まわりと比べることではなく、自分なりの成長を見つけることです。
部活は楽しむことも大事
部活は、技術を身につけるだけの場所ではありません。
友達と過ごす時間や一緒に何かをやり遂げる楽しさも、部活の大きな魅力です。
うまくできないことで落ち込むよりも、「今日は楽しかった」と思えるように過ごすことで、自然と技術もついてきます。
上手なだけがすごいわけじゃない
部活の中では、上手な人だけが評価されるわけではありません。
人をまとめる力や、誰かを支えるやさしさ、あきらめずに続ける気持ちなども、チームにとってはとても大切です。
自分ができることでまわりに役立てることはたくさんあります。
技術以外の自分の強みも見つけて、チームの中で活かしていきましょう。
後輩よりうまくなくても、すぐに部活をやめる必要はない
部活で後輩のほうが上手だと感じたとき、「もうやめたほうがいいのかな」と思うこともあるかもしれません。
でも、そう感じたときこそ、少し立ち止まってゆっくり考えることが大切です。
部活はうまくなるだけの場所ではなく、たくさんのことを経験して学べる場所でもあります。
仲間とのつながり、責任感、チームで動く力、声かけやサポートの仕方など、いろいろな力を育てることができます。
プレーが得意でなくても、チームの中でできることはたくさんあります。
また、思い通りにいかない経験をすることで、心が強くなったり、考え方が柔らかくなったりすることもあります。
ただし、部活がつらすぎて毎日がしんどくなったり、勉強や体調に悪い影響が出ていたりするなら、無理をせずに見直すことも必要です。
続けるかどうかは、自分がどうしたいか、どんなことを大切にしたいかを考えて決めましょう。
もし悩んでいるなら、家族や先生、仲のいい友達に話を聞いてもらうのもおすすめです。
「自分にとってどうするのが一番いいのか」を考えることが、いちばん大切です。
まとめ
部活で後輩のほうが上手だったとき、後輩が感じることは人それぞれです。
尊敬したり、ちょっとがっかりしたり、「負けたくない」と思ったり、いろんな気持ちが生まれます。
でも、先輩には先輩の良さがあり、上手くなくてもできることや見せられる背中があります。
何より大切なのは、うまいかどうかではなく、「楽しく続けられるかどうか」「自分にとって意味のある時間になっているかどうか」です。
すぐにやめるのではなく、自分にとっての「続ける理由」や「やりがい」を見つけながら、前向きに考えてみてください。